2001年 5月 22日 当初、予定してなかった、東京での新人公演です。 行くと決まってから、話しがあれよあれよと決まりまして、無事に観る事が出来ました。 しかし、ここまで追っかけて観ることになるとは…!?(^^ゞ では、つらつらと感想書いていきたいと思います。 まず、幕開きの象二郎さん(蒼海 拓さん)の第一声。 正直 大劇の時は決まりきらなくて、なんかなぁーって、思ってたのですが、今回はしっかりしてたので、 流石に上級生、クリアしたなと思って見てました。 次にカーテン開いて、彌太郎の登場です。此処の第一声はやはりしっかり迫力出してるし、若干力が抜けて きてる気がしました。 料亭での場面の後に、薩摩の桐野(安城 志紀さん)に絡まれますが、此処の刀で打たれるところが、 大劇はやはり怖いのか、先に受けに行ってたので、今回はどうかなって心配して観てました。 無事に、打たれてから顔をそらしていたので、不自然にならずに良かったです。 その後の最初のソロもしっかり聞かせてくれました。 現代に移って、矢島君(聖 れいさん)とヒトミ(山科 愛さん)のカップルは、神宮寺(牧勢 海さん) の役設定が本役さんと違う所為もあってか、芝居の組み立てがこの三人は、違ってて結構楽しめました。 神宮寺さんを、うさんくさく思っている事が、判るって言うか、早く二人だけになりたいのに、何時までも 離れられないので、(次から次と怪我するから…。)知らず知らずに懐いてるって感じでした。 喜勢さん(紺野 まひるさん)は、可愛いです。早乙女の女役さんをしっかりまとめて、自分を魅せる事を 心得てる、キャリアって凄いことですよね。 ここの、二人の出会いの青年期最初の彌太郎は、大劇はなぞってる感じだったのが、ある程度楽しめてたっ て言うか、女達をからかってるところも、彌太郎らしくなってました。 喜勢さんが、足を痛めたところは、本役さんと違ってます。本役さんはすぐに助けませんが新公は早くに、 背中を差し出します。少し照れくさがって…。(可愛いのですよ、若い頃の大事な絡みだし。) で、おんぶしてから、例の台詞になりますが、今回はややサラッとしてた気がします。 上士とのやり取りから、竜馬(天勢 いづるさん)の登場になりますが、良くなりました。 大劇はなぞってたなって、感じがどうしても拭いきれなかったのですが、今回はその中に自分がどうしたい のかが、ちゃんと表現されてた気がします。 脱藩も沖田 総司(柊 巴さん)との絡みにも自分らしさが、出てました。 大きさって言うのかなぁ〜!?三野村さんの所で、しっかり鼻歌歌ってたので、驚きましたけどね。 東洋先生(麻愛 めぐるさん)は、上手い方ですね、可成り難しい役な筈ですが、象二郎との絡みも、死に 様も、しっかり演じられてて注目度大です。(笑)此処の象二郎さんはもう少し頑張って欲しかったかも、 お供のお侍(貴船 尚さん)が、めっいっぱいやるから、負けてましたよ…。(笑) 万次郎(水純 花音さん)の所は、比較的 彌太郎大人しくなってたも…!?大劇のがポヤポヤしてても、 好奇心で一杯ってイメージが残ってましたが、しっかりやってますって感じでしたね、今回は…。 本役さんもなのですが、万次郎さんのお芝居で好きなのが、舞台上の前面で彌太郎達が、話してるところを 後ろで袖引っ込みながらも、見守って少し微笑んでから捌けていきます。若者達に自分の話が役だった事を 喜んでるように…。 この後彌太郎は、江戸へと旅立ちますが、此処の母上様(花純 風香さん)は、やはり上手い。 彌太郎も、可愛いし真っ直ぐに素直に母上の話を聞いてます。(唯ね此処刀が上手く刺せて無くて気になり ました。)母上にお金を渡して貰って、歌になって銀橋渡っていきます。此処で渡されたお金をしっかり 手に持ったままで、決意の台詞になります。ありがたいと思ってる意味がはっきりして好きな演出かも…。 (良くなってましたが、落ち着いてて大劇のキラキラした感じが無くなってた気がします。残念。) 三野村さん(玲 有希さん)との絡みは良くなってましたよ、笑いが苦手そうだなって、思ってたので心配 してましたが、結構ちゃんと声出てましたもの。目的地に案内されて、商いの指南をしてもらって一旦別れ てから、もう一度戻って手を振ってたらしい、彌太郎かなりポイント高かったです。(私は見えてません、 気配だけ…。笑。)しかし、此処は可成り短い早変わりでしょうに…!?(^^ゞ 大劇場で手こずってた、越後屋さんの店先は、随分スムーズになってました 。やはり登場がやや遅めですが、 今回はもたつくって感じもなくて、安心かな…!?問題はこの後、三野村さんの招待を受けて家に御邪魔して、 話しをするところが、大劇のテープから、すべて台詞になりました。本役轟さんは早口に一気に捲し立てま す。桂ちゃんに果たして出来るのかと思ってましたが、やや早いものの自分のペースでやりきりました。 この後での竜馬との絡みは、二人の関係と決意を表す大事な場面。二人が夢を語り合って去りますが、 竜馬に引っ張られて退場していくのが、印象的です。 三野村さんは、手堅い人ですよね、まだ私には判らないって言うか…。(^_^;) 竜馬と絡む沖田くんは、「切れって。」言うところ、本役さんと違うの気づいてました。 本役さんは、刀をしまってから、座りますが、新公は刀を杖のようにして身体を支えて立ったまま、竜馬に うったえます。所作事の難しさをカバーするためだろうと思いますが、細かいところに違いがあって、面白 いなと思いました。 土佐に戻ってからは、大きく変化は無い物の、やり取りに伸びやかさが出てきたように思います。 彌太郎と象二郎の関係もよりスムーズに見えましたし、喜勢さんが登場してからも、二人がつつきあってる 姿がなかなか可愛いのです。(照れたり、冷やかしたり。でもいざとなると邪魔だよって感じになってるの も、好きなんですよ。)喜勢さんと二人だけになってからの嬉しそうで、照れくさそうな笑顔とか、好きな んですよ、銀橋で手をつなぎたいけど、戸惑ってる二人が愛しくって可愛いです。(しかし、私これ書くま でに、何回可愛いって言うんだろう…。自爆。) 長崎に入ってからは、落ち着いてきたことがプラスに出たようです。無理に年齢を出すより楽に呼吸する事 を選んだように思えました。 丸奴(千咲 毬愛さん)を助ける所が、東京はすでに上手に出ていて、止めに入るように変更になってまし た。(これは、本役さんもそうなってましたね。)結構迫力も出てたし、年相応の貫禄みたいなものが、表 現出来てたかな…!?男のいやらしさは若干出てたけど、流石に色気にまで行かなかった、これからの良い課 題かな…!?(笑) グラヴァー邸では、今回もメイドの緒月くんが大活躍。何処でも注目の人だけど、本気でやってくれますわ と言うか、あそこまでやるのを、すでに観客が期待してるところも、末恐ろしい子だと思います。 でも、しっかり持って行かれそうになりながら、自分の芝居に持ち直した彌太郎は、えらかったと思います。 少しでも、素に戻るようなら絶対崩れてるもの、頑張るなと観てました。(ニマニマしてても心配で笑えな かった…。今回も…。) グラヴァーさん(貴船 尚さん)こちらも良い味出してますよ。「いっわさっきさ〜ん〜!!」と、向かえに 行ったのに、ふりほどかれて、居たように記憶してますし、この後の会談で「もったっいなっ〜い〜!!」と、 お膳抱えて、退場するしいやはや、こういうの好きな人多いのねと思ってしまいました。 コンビになるアーネスト(宙輝 れいかさん)眼鏡かけて少しグラヴァーさんに手厳しい感じで接してたの が、印象的です。 長崎での会談は、土佐藩士と海援隊のお楽しみの場で、各二人づつ何ですが、竜馬と象二郎が和解した時に 割って出てきて、一番前で絡んでる二人が遊ぶ遊ぶ、彌太郎が分けなきゃ、まだ暫くラブシーンしてたわよ、 生徒さんがどなたか判らないのが、残念ですが、とっても乗ってたのが分かりましたもの、奥でギャグして た象二郎さんが可哀想なぐらい、前の二人に持ってかれてました。(笑)で、本公演のハリセンは、やっぱ りピコピコハンマーだったけど、大劇程笑えなかった、もう一ひねりあれば、もっと面白かったかもね。 本公演でお髭の無くなった三菱ダンサーの場面。 次のカーテン前を考えに入れると、桂ちゃんは髭無しでは持たないと心配してたら、やっぱり髭付けての 登場で、嬉しかったです。やっぱり壮年期になってくると、この髭に助けられる部分があるはずなので、 無理に本役さんに合わせないでやってくれたのは嬉しかったです。やっばり格好良かったし…。(笑) 長崎の所でも書きましたが、落ち着いてやれてたぶん、無理して年齢を出すための焦りが無かったように、 思います。 倒れてからの喜勢さんとの絡みも、説得力出てたし、丸奴さんを送ってからの二人のやり取りも、可愛いし、 素直にじゃれ合ってる感じが出てて、好きなのです。ペッシと、やられてから、追ってはいるときに、 「きせちゃん〜。」って、追っかけて入りました。もう身もだえしてしまいました。(爆)お髭の彌太郎 さんなのに、可愛過ぎなのです。(笑) パーティ会場の彌太郎さんのお衣装が替わりましたよね。大劇は他の方と同じく燕尾服だったのが、黒の フロックコート(モーニングでは無いと思う。)になりました。これだと結構貫禄出ますよね、下手に着 ちゃうと、老けそうですが、大丈夫でした。(内心ドキドキしてた。)喜勢さんをリードするのも、大き さがちゃんと出てたし、丸奴との再会もやっぱり嬉しそうに絡んでるので、喜勢さん怒る怒る…。 音二郎(凰稀 かなめさん)との絡みは楽しみなのですが、不思議な感じが抜けませんでした。(笑) で、あの方の足踏んだ彌太郎さんの、すっとぼけてお茶目に恐縮してるのが、可愛いのですが、今回は、 またまた、勲章の男女(緒月 遠麻さん・湖城 ゆきのさんさん)のパワーが凄かったです。あそこまで、 やるとは…。(^_^;) そして、大劇で感動的だった死向かう場面。今回は自分の視界がちゃんと見えてそうだと思いました。 ある程度芝居の中での気持ちの流れに乗って行ってたというか、ここは落ち着いてしまったことが、私の 好みから言うと、唯一裏目に出てた場面。今回は今回なりに良かったけど、やっぱり気持ちが飛んでしま ってた、大劇の方が好きです。(笑) そして、最後の矢島君と神宮寺さんの絡みから、ラストシーンへと移って行きます。 矢島君が受験番号呼ばれると、カーテンが透けてせり上がってきた彌太郎と向き合います。 頑張って受けてたけど、どうしても出てしまう幼さ…。短い時間なのでそのまま場面は進んでいきます。 本公演は、最後に残るのは、竜馬・象二郎・東洋先生何ですが、新公は丸奴さんも残ってました。 ここの丸奴さんの切ない目線が書いてて覚えてるのに気づきました。惚れてたのね…。 喜勢さんが、出て二人で歌になりながら、せり上がります。 大きさや、二人の愛情みたいなものはしっかり表現されてましたが、ここも大劇の新公用の特別な演出が、 インパクト強くて、皆さんに見守られて幕閉めるの好きだったなと思いつつ観てました、いや悪くは無い です、でも残念な気持ちは拭えませんでした。 そして、ご終わって、ホッとしてたのがまる分かりで、もうニコニコニコニコしてるのです。大劇であれだ け緊張したてたのに、力抜けてましたね。(笑)長の麻愛 めぐるさんに紹介して貰ってるときにも、自分 で受けてしまったのか、吹き出してたし。しっかり隣にいる まひるちゃんにたしなめられて、それでも ニコニコしてました。音月コールを今回もして貰いましたが、今回は元気に「はいっ。」って言えました。 挨拶の内容も考えてあったようですが、(WOWOWの放送を見直ししてて思った…。)それがいたって、 つまりつまりのご挨拶になった気もします。いやね、それも可愛いんですけどね…。(^^ゞ とにかく、無事にやり切れたことが、本当に嬉しそうでね、きっとそうとうプレッシャーあったのでしょう ね。 公演は無事に成功しました、それは次に繋がる結果なのです。まだ研4になったばかりなのですから、この まま伸び伸びと育ってくれるように祈りつつ見守りたいと思います。 やっぱり長いです。読みづらいだろうけど、お付き合いしていただいた方々、ありがとうです。 Megu |